D1グランプリ SPCIAL REPORT 後編
第1戦お台場では「日比野選手vs松川選手」夢の追走対決が実現 第5戦岡山では日比野選手が単走優勝!
お台場:第1戦(6月4日)・第2戦(6月5日)
第1戦の追走では初のアップガレージ対決!
お台場の開会式ならではの風景。
片岡選手も参加。
東日本大震災の影響で3月から6月に延期されたお台場のD1グランプリ。今年はデュアルファイナルなので2日で2戦とハードな戦いに。チームアップガレージは片岡選手も加わり3名で参戦した。
特筆すべきは第1戦で日比野選手と松川選手の追走対決が行なわれたこと。追走1回戦で松川選手は廣田友和選手と戦い、人生3度目となる追走勝利を得てシードで待つ日比野選手に戦いを挑んだ。結果は前ページのご報告通りだが、昨年に比べ松川選手は追走への出場が多くなっており、審査員の評価も高い。一皮むけたか?
総合順位は日比野選手が第1戦で6位、第2戦はポイント圏外。松川選手は第1戦=13位、第2戦=22位、片岡選手は第2戦=24位となりD1初参戦でポイントをゲット!
オートポリス:第3戦(4月23・24日)
雨と霧で追走が中止になるハプニング
事実上の開幕戦となったオートポリスの第3戦。2日間とも悪天候で、日曜日は霧まで出てしまった。この悪コンディションの中、各選手はコースの状態を掴もうと四苦八苦の状態。
単走の松川選手は、水浸しの路面に苦労しながらも13位で追走出場資格を得た。日比野選手はスピードが高すぎるのか、2回ともコーナーでスピンしてしまい点にならず。日曜の追走1回戦では、松川選手の相手は末永正雄選手。いきなり強敵すぎる相手だったが、末永選手の微妙な乱れにも助けられて勝ち上がり。と、上々の滑り出しだったのだが、途中から濃霧で視界不良になり、結局、追走は中止に。そのため単走の結果で総合順位が決まることになり、日比野選手は23位、松川選手は20位に。(ここから「エースは松川」が始まった!)
鈴鹿:第4戦(5月21・22日)
日比野選手は予選から、でも1位通過!
ドリフトエンジェルスを従えて「どうよ!」の松川選手。
ここでは日比野選手は久々に予選から出場だが、悠々とトップで通過。松川選手も好調で、予選を3位通過し単走へ。
単走でも二人とも好調を維持し、日比野選手は1本目で99.83点と最高点をマークし暫定1位に。その後、この点を超える選手が出ず逃げ切りかと思った最後に、斎藤大吾選手が気合の走りで99.87点を出し単走優勝。日比野選手は2位で終わった。松川選手も好調持続で6位に入賞し追走出場。
追走では日比野選手はBest8まで進むが、ここで本日絶好調の斎藤選手と対戦。雨に変わった状況でスタート時にリヤを空転させてしまい、斎藤選手に逃げ切られてアウト。松川選手は残念ながら1stステージで敗退した。
総合順位は日比野選手が5位、松川選手は9位と、ようやく期待通りの位置に復活。
岡山:第5戦(6月25・26日)
ドルーピーの地元で単走優勝!
岡山は片岡選手が急遽参加することになり3名のフル体制で参戦。その片岡選手は予選でいまいちラインに乗りきれず19位に。距離の長い岡山なのに、パワーが出なくてスピードが乗らなかったと残念そう。
翌日曜はまたもや雨!しかし、この日は練習走行で何度もコースアウトを繰り返しながら慎重に限界を見極める作戦。これが見事に成功し日比野選手は単走優勝を勝ちとる。松川選手は途中でとっ散らかってしまい23位に。
単走の勢いで追走優勝も、と期待したがちょっと力が入り過ぎたのか、日比野選手はコースアウトで終了。この日は攻めるタイプより手堅く行くタイプが勝ち上がる日だった。で、総合順位は日比野選手が6位、松川選手と片岡選手はポイント圏外だった。