D1グランプリ SPCIAL REPORT 前編

UP GARAGE MAGAZINE25号(2011年8月発行)より転載

第1戦お台場では「日比野選手vs松川選手」夢の追走対決が実現 第5戦岡山では日比野選手が単走優勝!

特集2

(左上)単走優勝でメダルを授与される (左下)「笑顔復活!負けないぞ日本。」と題して東日本大震災への復興支援活動が行われた (右)第5戦岡山で単走優勝をしたドリフト。振り出し位置を調整するなど組み立てがうまく行った結果

すでに5戦経過し、日比野選手は単走優勝!も

第5戦岡山までの戦績は?

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単走優勝でメダルを授与される

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お台場では田所選手とハチロク対決も。先行の1本目は圧勝だったが、2本目にデフブローでリタイヤ、残念!

前号で今年のチーム体制を発表してから、3カ月。現在までに5戦を消化したが、ここでは5戦分のレースから話題をピックアップしてご紹介です。

まずは、日比野選手の単走優勝!今年はターボで大幅にパワーアップしたハチロクで挑む日比野選手だが、開幕戦となったオートポリス以来、ずっと雨にたたられてパワーを活かせずじまい。だが、第5戦岡山ではそれまでの不完全燃焼状態を一気に解消するかの走りで単走優勝を獲得!続けて追走も、と期待したところリキが入り過ぎたかコースアウトで残念。でも、次は得意なエビスサーキット。昨年はここで2戦して優勝、準優勝でしたから、乞うご期待!

次の話題は、何とアップガレージチーム同士の追走対決。いつか来るとは思っていましたが、ついに実現しちゃったわけです日比野選手対松川選手。追走は単走の順位で自動的に相手が決まる仕組みなのだが、やはり運命の導きでしょうか?

で、結果は日比野選手の貫録勝ち。今年になって追走で2回勝っている松川選手ですが、さすがに師匠の壁は高く厚かったのを実感。でも、いつの日か決勝で見たい対決なので、その日まで松川選手ガンバレ!

また、今年の話題といえばドリフトエンジェルスのCDデビュー。鈴鹿では、初のステージでのお披露目ライブがありましたが、ライブも直後のCD即売&サイン会も大盛況。改めてドリフトエンジェルスの人気がわかります。まだ見ていない人はエビスでぜひご覧ください。

 

2011年 グランツーリスモD1グランプリ DRIVER 総合シリーズポイントランキング

順位 ドライバー Rd.3オートポリス Rd.4鈴鹿 Rd.1お台場 Rd.2お台場 Rd.5岡山 合計
4月23・24日 5月21・22日 6月4日 6月5日 6月25・26日
1 斎藤太吾 15 35 28 16 30 124
2 今村陽一 2.5 28 35 30 28 123.5
3 高橋邦明 13 30 20 22 20 105
4 野村 謙 10 26 14 15 26 91
5 熊久保信重 8 - 30 11 35 84
6 川畑真人 12 13 18 35 4 82
7 古口美範 14 20 26 18 2 80
8 佐久間達也 3 18 24 28 - 73
9 日比野哲也 2 24 22 - 22 70
10 田所義文 7 11 16 26 5 65
15 松川和也 3.5 16 12 3 - 34.5
38 片岡龍也 - - - 1 - 1

Rd.3オートポリスは追走が中止になり、単走の結果のみで総合順位を決めたため総合ポイントの半分が付与された。

D1グランプリの見方

岡山サーキットの場合

D1グランプリとは?

D1グランプリはドリフト走行のカッコよさを競う競技。ドリフトとは、後輪または4輪を滑らせて走ること。曲がる方向とは逆にハンドルを切りバランス取りながらコーナーを抜ける、非日常的なクルマの動きをいかにコントロールするか、その腕前を競うのがD1グランプリだ。

単走

1台ずつ走行して得点を競う競技。予め発表された走行ラインを正確にトレースすること(コース図参照)に加え、「角度」、「スピード」、「エンジン音」などの要素が加味されて採点される。もちろん角度は大きい方が、スピードは高い方が良い。スピンやドリフトの戻りがあると減点となる。

追走

1対1で戦うトーナメント方式の競技。対戦する2台は先行と後追いのポジションで2回走る。先行は自分のベストの走りをし、後追いは先行に合わせたドリフトをしなければならない。後追いが先行と同等かそれ以上の角度を付けてインに入れば後追いの勝ち。引き離されたり、ドリフトの角度が先行よりも浅ければ減点される。

また先行の車両が、後追いの車両にスペースを与えないようにインベタのラインをとることなどは減点対象となる。