特集1 いよいよ地デジスタート 今からでも遅くはないクルマの地デジ対策!

UP GARAGE MAGAZINE25号(2011年8月発行)より転載

7月24日についにアナログ波が停止(岩手、宮城、福島3県は除く)し、本格的に地デジ時代に切り替わってしまいました。自宅のテレビは地デジモデルに切り替えたけど、クルマはまだ、という方もいらっしゃるのでは…
今号では、そんな方にお読みいただきたいクルマの地デジ対策をご紹介。夏休みで、クルマを使う機会が多くなる時期です。家族でドライブの時は、お子さんを飽きさせないためにも地デジが見たいですね。でも大丈夫、今からでも遅くはありません。

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対策には2つの方法

1.今あるナビに地デジチューナーを追加する

ワンセグ -- 価格重視 --フルセグ -- 画質重視 --
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デジスタンス DS-DT304BK ワンセグチューナー (アンテナ2種類・F型コネクタ付き)
5990円

アンテナの種別:(左)フィルムアンテナ=車載用 (右)据え置きアンテナ=屋内用

ケイヨ― AN-T007 フルセグチューナー (自動中継局サーチ機能付き・4×4方式)
2万9900円
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ケンウッド KNA-DT1 ワンセグチューナー
5990円
パナソニック ストラーダTU-DTV30 フルセグチューナー
2万5900円

2.地デジチューナーとセットでナビを買い替える

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パナソニック ストラーダCN-HDS700TD (2007年モデル) 地デジチューナー付き
8万9900円
パイオニア カロッツェリアAVIC-VH9990 (2010年モデル) 4×4方式 VGAモニターで高画質
24万9000円

2×24×4とは?

これらの数字は装備されるアンテナとチューナーの数を意味する。クルマは移動しながら電波を受信するので、受信状態は一定ではなく映像が途切れがちになる。そのためフルセグでは複数のチューナーで同時に受信し、補完させて安定した画像にする必要があるのだ。「4×4」仕様ならアンテナとチューナーをそれぞれ4つ備えるので安定して受信できるというわけ。「2×2」はアンテナ、チューナーが2つずつということになり、当然ながら「4×4」の方が受信能力が高い。

使用エリアによっては電波状況が良く「2×2」でも十分な場合もあるが、クルマでの移動範囲が広い人は「4×4」を選んだほうが後で後悔しないだろう。なお、新しい機種では、走行中に電波が弱くなると自動的に中継局、系列局を探して切り替える機能も付いている。

 

(注) 記事中でご紹介している商品は、取材日時点の在庫と価格です。すでに販売済みの場合もありますのでご了承ください。

 

知っているとお得な地デジ基礎知識

ワンセグとフルセグの違いはどこ?

ワンセグは低価格・広範囲受信

ワンセグはデータ量が少ないのでチューナーがシンプル、つまりは低価格で買えることが最大のメリット。また、携帯電話で受信できることからわかるように日本中で安定して受信できることもメリットだ。ただし、データ量が少ないので画質はフルセグより劣ってしまう。

フルセグは高画質・高音質

フルセグは、やはり高画質で高音質なことが最大のメリットになる。ナビのディスプレイはある程度制約されるが、それでもワンセグとの違いは大きく画面を見れば一目瞭然だ。ただワンセグに比べ電波の届く範囲が狭くなってしまうのが弱点か。これを補うためチューナーには、フルセグが受信できない場合は自動的にワンセグに切り替わる機能が付いている(一部商品を除く)。

 

ワンセグとフルセグの仕組み

地デジ概念図(クリックで拡大)

地上デジタル放送は各チャンネルごとに約6MHzの帯域を使って放送するが、この帯域を13セグメント(=部分)に分けて利用している。家庭用テレビなどにはそのうちの12セグメントが割り当てられ、これをいっぱいに使った12セグがいわゆるフルセグで、規格上はハイビジョン画質の放送になる。

これに対しワンセグは、残りの1セグメントを使用した放送。主に携帯などモバイル機器での受信を想定しているため、データ量も少なく1秒間に15コマしか表示されないため動きもカクカクとなりがち。ただ、データ量が少ないことから広いエリアで受信できるメリットがある。

 

D端子

映像機器を接続するための端子の種類の一つ。家庭用のテレビとビデオの接続を思い起こしてもらうとわかりやすいが、これまではコンポーネント映像信号をを伝送するために3本のケーブルを使っていた(その昔はコンポジット端子といって、ケーブルは1本だったけど)。これを集約して1本のケーブルで接続できるようにしたのがD端子。ただし、流れるのはアナログ信号なのです。

地デジ本来のHD画質を楽しむためには規格上D3端子以上が必要だが、S端子やD2端子でも高画質で楽しめる。たとえばD2端子はDVDソフトのSD(標準)画質相当とされているのだ。

EPG(番組表)

地デジ放送では画面上からEPG(電子番組表)を表示して、新聞のテレビ欄のような形式でチェックできる。クルマに新聞のテレビ欄は持ち込まないのが普通だけど、これをうまく利用すればどんな番組があるのか一目瞭然。

また、地方にドライブに行ったときでも、その地域の番組表が表示されるので本当に便利です。番組表はリアルに更新されるから野球中継が延びても次の番組がいつから始まるのかすぐに確認できる。

EWS(緊急警報放送)

地デジチューナーの多くは、大地震などの災害発生時に発信される緊急警報放送の受信に対応した機能が備わる。通常番組を視聴中でも最優先で緊急情報を自動表示してくれるから心強い。

天気予報

通常のテレビ番組の信号以外にも、データ放送で様々な情報が送信されているのが地デジだ。たとえば天気予報をすぐに見たいといった場合でも、天気予報の番組を待たずに好きな時に情報が得られる。

 

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