D1GP 第7戦+エキシビションレースin富士スピードウエイ
D1GP最終戦富士レポート
EXではチームメイトのSCで大暴れ!
限界を超えてしまった?!マシン
10月16日に行われた今年最終戦のD1グランプリ第7戦だが、日比野選手はエンジンブローでリタイヤとなってしまった。前日の練習走行時に1回目のブロー、その日のうちに予備に積み替えたが、土曜日の単走1回戦でまたまたブローしてしまった。NAで限界までチューニングしたうえに何シーズンも酷使してきたので、さすがに限界か?ともあれ、これでは走れず残念ながらリタイヤとなった次第。
エキシビションでは驚異の走り!
翌17日の日曜日は、エキシビションということでマシンの変更が認められ、同じDroo-Pの松川選手のSCで出場できた。年間ポイントには関係なく単走世界1決定戦と追走トーナメントが開催されたのだ。
ここで日比野選手はドライビングスキルをいかんなく発揮。さすがに単走では初ドライブなので勝負より慣れることを優先したが、その後の追走では借りたマシンとは思えない走りで観客どころか審査員まで沸かしてしまった。
追走1回戦の相手は手塚強選手だったが、先行では豪快なドリフトで寄せ付けず、後追いでも完璧にインに食い込み完勝。これには審査員から「うまい!今日乗ったとは思えない」と絶賛の声。2回戦では野村謙選手と戦い惜しくも敗れたが、借り物のマシンでここまで戦ったことが名手日比野選手ならでは。
普段はノンターボの非力なマシンで戦って今季はランキング5位だが、パワーのあるマシンならこれ以上の成績が望めることがはっきりしたレースだったように思える。来季はぜひ大暴れお願いします!
2011年D1GP&SL開催予定
月 | 日 | D1GP | D1SL | 場所 |
---|---|---|---|---|
1月 | 14~16日 | Ex | 幕張(オートメッセアトラクション) | |
3月 | 26・27日 | 1&2 | お台場 | |
4月 | 16・17日 | 1 | 備北 | |
23・24日 | 3 | オートポリス | ||
28・29日 | 2 | 間瀬 | ||
5月 | 21・22日 | 4 | 鈴鹿 | |
6月 | 25・26日 | 5 | 岡山国際 | |
7月 | 2・3日 | 3 | 日光 | |
8月 | 6・7日 | 6&7 | エビス | |
27・28日 | 4 | 鈴鹿ツイン | ||
9月 | 17・18日 | 5 | エビス | |
10月 | 9・10日 | 6 | 名阪 | |
23日 | 8 | 富士 | ||
11月 | 19・20日 | 全国 | 筑波1000 |
Team UP GARAGE with DRoo-P 2010年の全7戦を振り返る
優勝1回、準優勝2回で年間ランキング5位
富士の第7戦で今季の全日程を終了したD1グランプリだが、ここで年間をダイジェストで振り返ってみたい。
開幕戦は3月のお台場だったが、ここでいきなり準優勝でスタート。幸先の良い幕開けとなった。第2戦オートポリスではエンジントラブルを抱えながらも6位入賞で、着実にポイントを重ねていった。第3戦富士では追走1本目が始まった途端にファイナルギヤがブローし、ジ・エンド。結局16位で終わった。続く第4戦岡山ではウエットコンディションに合わせたセッティングで仕上げたが、シード選手が走り始めるころにはドライに急変。タイヤ交換しか間に合わず、セッティングがウエットのままでは実力を発揮できずに無念の予選敗退。
8月のエビスのデュアルファイナルには万全を期して臨み、見事に第5戦は優勝、第6戦は準優勝を飾る。第6戦では決勝戦の時にNOSがダメになりパワーが出ないまま挑んだが、もし本調子だったなら連続優勝もあり得たくらいに冴えた走りが光っていた。
これに先の富士の第7戦があり1年が終わったが、年間ランキングは5位と奇しくも前年と同じ。ただ、来季に向けては、富士やオートポリスなどの高速コース対策に新兵器投入の噂もあり、今季以上に面白くなりそうな予感!来季もまた熱い応援をお願いします!
2010年 日比野選手RESULT
Round | Day | Circuit | Result | Point |
---|---|---|---|---|
第1戦 | 3月27日 | お台場 | 準優勝 | 21 |
第2戦 | 4月14・15日 | オートポリス | 6位 | 12 |
第3戦 | 6月5・6日 | 富士 | 16位 | 1 |
第4戦 | 6月26・27日 | 岡山 | 1回戦まで | - |
第5戦 | 8月7日 | エビス | 優勝 | 26 |
第6戦 | 8月8日 | エビス | 準優勝 | 21 |
第7戦 | 10月16日 | 富士 | リタイヤ | - |
ポイント合計 | 81 |
D1ストリートリーガルも全レース終了
参戦初年の片岡選手は手ごたえを掴む 木口選手はトラブルで不本意なシーズンに
9月の間瀬、10月の日光、また11月の筑波での全国統一戦を合わせてご紹介。
9月25、26日に間瀬で行われた第5戦では片岡選手など3名とも予選突破ならず。惜しかったのは片岡選手で、同点で15位タイだったがベスト以外の走りも含めた審査で17位とランクされ、残念ながら追走進出ならずに。
10月9、10日の日光の最終戦では木口選手が追走に進出。単走では飛び込みのスピード、ドリフトのラインとも素晴らしく審査員からは「木口が戻ってきた!」と評価された走り。結局、追走2回戦で惜しくも敗れたが、シードを取った昨年の走りを思い起こさせる冴えだった。
片岡選手は単走を破綻なく走り切ったが、細かなところでラインが流れたり勢い不足と見られたりで通過ラインにわずかに及ばない98点で終わった。佐野選手はスピードは評価されたものの、勢い余ってコースアウトするなどまとまりに欠けてしまった。
11月7日筑波での全国統一選は、インター、東日本、西日本の各シリーズ上位30名が参加できる文字通りの全国チャンピオン決定戦。幸いアップガレージがサポートする3名は揃って参加できることになり、皆さん気合十分で臨んだ。
ここでは片岡選手が1回戦を5位で通過して追走へ。追走1回戦は田中裕司選手が相手だが、「田中選手が一人相撲」で接触もあり片岡選手が勝ち上がる。2回戦は軸屋選手との戦いだったが、サドンデスに持ち込んだ2本目に片岡選手は痛恨のスピンで、勝負あり。とは言え、今年から参戦したにもかかわらず4戦に出場して、ベスト16で追走進出が2度!「片岡選手は何か持ってるね」(土屋審査員長)というポテンシャルを見せた1年目だった。
木口選手はマシントラブルなどに悩まされどうにも実力が発揮できなかった1年間だった様子。来年はぜひ万全の状態の走りで参加できるように期待です。
佐野選手は豪快な走りで審査員受けするが、そのあとが…。ご本人はセッティングのバリエーションを勉強したいと反省しきりでした。