D1GP・SL参戦レポート
第1戦お台場では準優勝の日比野選手
2010年アップガレージドリフトエンジェルスがデビュー
ハチロクが完調なら上位が望める熱い走り
皆さんがこの原稿をお読みになる7月初旬には、岡山での第4戦が終わっているはずなので、結論からお読みいただこう。
今年のシーズン幕開けのお台場開幕戦(3月)は準優勝を飾ることができた。単走からキレのあるドリフトが冴え99.80点で軽く決勝ラウンドに。追走でも1回戦から角度のあるドリフトで相手を問題にせず、決勝だけは今村陽一選手に敗れたが堂々の準優勝。
続く第2戦オートポリス(4月)でも単走は順調に勝ち上がり99.83点と3位で追走進出。追走1回戦まではブッチギリの走りだったが、2回戦で突如マシントラブル発生。実はこの1回戦までに、何と2回もエンジンを載せ換えるなど見えないところでいろいろ問題が起こっていたのだ。結局、このオートポリスは1回戦を勝ち抜いて6位入賞で終えた。
6月に入り富士での第3戦では、外から見る限り順調に見えていた。単走では、NAのハチロクにはハンディのあるコースながら、99.70点の8位でクリアして観客を沸かせ、審査員までもさすがと唸らせるドリフトを見せていたのだ。
だが、やはりマシンは本調子ではなく、5日の練習走行終了後にはエンジンを載せ換えている。6日の単走時点ではトラブルは解決したかに見えていたのだが、追走1本目が始まってスタートした瞬間にファイナルギアがブローしてしまい無念のリタイアとなってしまった。
とは言え、初戦の貯金がものをいいドライバーズランキングでは6位に位置しシード権を守っている。これから最終第7戦までをいかに戦うかだが、後半戦に向けて、よりコースに合ったマシン作りを進めているところだ。日比野選手のアツい走りに加え、マシンの変化にも注目してほしい。引き続き応援お願いします!
イベントが盛りだくさんでレース以外でも楽しめる
最近、いろいろと注目されているD1グランプリ。第3戦の富士スピードウェイにはBSフジの取材で、アップガレージのイメージキャラクターを務める安めぐみさんが登場。開会式では土屋圭市氏などと掛け合いがあり会場を沸かせていた。その後、律儀にも日比野選手のピットを表敬訪問。きっとD1のマナの迫力に驚いたことでしょう。
相変わらず人気ですぐに人だかりができるのはサイン会。目の前で日比野選手にサインしてもらい、握手もできるとあって、あっという間に行列!なかにはきているTシャツに直接サインを書いてもらうファンも。このような場面では、日比野選手の違う1面が見られ、人気の高さもうなずけますね。
また、机を並べてドリフトエンジェルスのサイン会も行われたが、こちらも日比野選手に負けず劣らずの人気。彼女たちの特製名刺にコメントとサイン付とあればみんなが欲しがるのも当然です。予定時間をオーバーしても行列は途切れませんでした。
タイヤメーカー対抗ご当地名物早食い競争
ある意味レースより盛り上がったのがこの早食い競争。何とも笑える企画だが、参加者は結構真剣に勝負に挑んでいる。
第2戦のオートポリスから始まったが、こちらも年間チャンピオンを決めるのだとか…。現在はヨコハマタイヤが2連勝中!
ビデオOPTIONもチェック!
日比野選手の迫力ある走行シーンはもちろんタイヤメーカー対抗早食い競争など面白コンテンツも盛りだくさん!
ビデオOPTION VOL.196
全国書店コンビニで発売中!価格:2000円
チームアップガレージのメンテナンスガレージ“DRoo-P”訪問
岡山県笠岡市に本拠を置く、ハチロクと言えばドルーピーと定評のあるワークス。代表取締役の松岡氏は帯広畜産大学を出てメカニックの世界に入ってきた変りダネ。
ご本人の話では「そこが僕の天才たるところ。好きだってだけで初めて、ここまで名を知られるようになったからね」。
その天才のレース哲学とは、「基本的に勝ちに行くよりも暴れる!だから目標は100点!」観客のどよめきが好きだからというのが、そのワケ。日比野選手の走りが熱い理由はここにあったのです。
ドルーピー代表松岡氏
実質的なメカニック人生の始まりはTRD。ご本人いわく「飲める、歌える、踊れる、脱げる芸の多彩さ」で出入りできた。コワモテだが実は茶目っけタップリ