クルマ自分流
カスタム&ドレスアップカー オーナー訪問記 VOL.2
初参加の学ドリ選手権で見事に予選突破!アップガレージ賞も獲得!
大学1年の終わりに目覚めたドリフトの楽しさ
いまでは希少種になりつつあると言われるクルマ好きな阿部君と高山君。二人は群馬大学の自動車部員で、今年8月の全日本学生ドリフト王座決定戦に初参加し、見事予選を突破したばかりか「くれくれアピールタイム アップガレージ賞」を獲得した腕前なのです。この賞のために大会中にボディを缶スプレーで“アップガレージイエロー”にオールペン。ちなみに二人が参加した東日本の大会は、参加156台で予選通過は60台。さらに1回戦進出は30台の狭き門。今回の大会には自動車部から7名が参加し、全員が1回戦まで進出する快挙を達成!
クルマとドリフトの楽しさに目覚めたきっかけは、高山君が2万円で買ったアルトで雪ドリに行ったこと。「1年生の3月に先輩に連れられて初体験して、面白くてはまっちゃいました」(高山君)「で、どちらかというと僕が阿部君を誘った感じで走り始めて、気が着いたら自動車部に入ってた」。
それ以降、二人は山中のガラ空きの駐車場で練習開始。「サイドターンの練習から始めましたけど回転しないんですよね。荷重移動もわからずやってたから」(高山君)。一方、阿部君は「最初はアルトで先輩からみっちり教えてもらったんです」。
やがて自信が付いてくるとお約束の峠に出撃。「最初はすごく恐かったですよ。で、やっぱり壊しましたね、縁石にタイヤを当てて足回りを」(高山君)。
ところで学生ゆえ維持費にも苦労がありそうだが、「みんなガソリンスタンドでバイトしてますね。あと奨学金と(笑)。スタンドでバイトするメリットは、お客さんがタイヤ交換した廃タイヤを貰えること。スリップサインが出たタイヤでもOKですから」(阿部君)。「1晩で2セットとか潰してた、ホント良く走ったよね」(高山君)。
彼女を乗せて峠に行くこともあると言うが「助手席のシートは彼女のために付けたんです」という高山君に対して、「いいな、僕の彼女は1度連れて行ったら2度と行かないって」(阿部君)と明暗が分かれるところ。毎年、春の新歓の時にはクルマをずらっと並べて入部勧誘するが、「このクルマを並べるとみんな引きまくり(笑)」(高山君)。でも「何人かは入部するから、クルマ好きは常にいるってことだよね」(阿部君)。最後まで楽しい学生生活を送ってください!
NISSAN SKYLINE
ニッサンスカイライン2ドアクーペ(GTS-t発売時) R32(1989年デビュー)
- 全長×全幅×全高=4530mm×1695mm×1325mm
- ホイールベース=2615mm
- エンジン=水冷4サイクルDOHC6気筒インタークーラーターボ
- 排気量=1998㏄
- 最高出力=215ps/6,400rpm
- 最大トルク=27.0kg/3,200rpm
- 駆動方式=FR
NISSAN SILVIA
ニッサンシルビア(K’s発売時) S13(1988年デビュー)
- 全長×全幅×全高=4470mm×1690mm×1290mm
- ホイールベース=2475mm
- エンジン=水冷4サイクルDOHC4気筒インタークーラーターボ
- 排気量=1809㏄
- 最高出力=175ps/6,400rpm(ネット)
- 最大トルク=23.0kg/3,200rpm(ネット)
- 駆動方式=FR
このクルマは180SXのフロントマスクを取りつけたシルビア改(通称ワンビア)