ライダースカスタムバイク自慢

UP GARAGE MAGAZINE17号（2009年6月発行）より転載

アップガレージが４輪だけではないことは知っているよね。アップガレージにはライダースというバイク乗りには強い味方の専門店がある。そんな専門店に通うオーナー達も紹介しようというのがこのコーナーなのだ。

エンジンに惚れ込んだＧＳＸ‐Ｒ油冷の最終型。さらにターボ付いてます

140本は買ったというマフラーだが、今はAKRAPOVIC（アクラポヴィッチ）を付けている。

ホイールとブレーキディスクはカーボン製に変更。ブレーキはBILLET-6（ビレット）製を使用。

エキパイを取り回してタンク（ヨシムラアルミタンク・無塗装）下に取り付けたタービンを回す。すべて自分で加工してしまうのがすごい。

自慢の一品。ステンレスのムク材から削りだしたハイヒール型のスタンド。丸棒を１週間かけて削ったとか。

Ｑ＆Ａ

--- ものすごく迫力のあるバイクですね？

いろいろ付けていますからね。これは油冷式最後のＧＳＸ‐Ｒなんです。
この後は水冷になりましたが、油冷の方がエンジンのフィーリングが男っぽい気がして。
今はカワサキＺ１‐Ｒのターボを流用して付けてますが、エキパイは全部自分で加工して取り付けました。マフラーもそうですね。純正じゃないのでステーを作ったんですが、アルミを切って曲げてビス穴を加工して。
仕事が機械加工業なのでお手の物です。

--- ただでさえ速いのにターボですか？

速くなると思って付けましたが、普段は速くないんです(笑）。
ブーストを下げておかないとウエットじゃ走れないし、ドライでもシフトの度にウイリー。で、ブーストを下げたら低回転で全くパワーが出なくて。
ノーマルがバランスよくてオールマイティに速いってよくわかりました（笑）。

--- 相当なパーツが付いていますが、アップガレージはよくご利用ですか？

ちょうど通勤ルートにあるのでオープンの時から通ってます。
店に来ないとどんなパーツが入荷したかわからないので、結局チョコチョコ来ちゃいますね。
価格が手ごろでスタッフの対応が良いこともありますが。

サイレンサーだけで140本くらい換えてますが、半分近くはこのお店で買ってます。飽きると売って、また買ってと繰り返しています。今付けてるのもこの店で買いました。

ＳＵＺＵＫＩ　ＧＳＸ－Ｒ１１００（1991年式）

エンジン＝油冷４ストローク４気筒ＤＯＨＣ４バルブ
排気量＝1127cc
最高出力＝143ps／9500rpm
最大トルク＝11.9kgm／7250rpm
トラスミッション＝５段リターン
乾燥重量＝226kg（一般仕様）

ＧＳＸ－Ｒ７５０に遅れること１年、１９８６年にデビューしたＧＳＸ-Ｒ１１００。７５０同様アルミフレームを持つが、排気量の拡大と同時に車体も強化・大型化された。油冷式のメリットを生かし、デビュー当時の車重は大型バイクとしては異例に軽い１９７kgだった。その後は年々モデファイが進み、１９８８年にはリアホイールの幅を拡大、１９８９年には排気量拡大、１９９９１年にはロッカーアームの変更などが加えられた。１９９３年にはついに水冷エンジンに変更。パワーが１５５psまでアップしたが車重も２３１kgまで増加。マイナーチェンジを受けながら１９９８年まで生産された。

オーナープロフィール

勝山さん

埼玉県川口市にお住まいの勝山さんは、18歳で免許を取って以来ずっとスズキ一筋。
このバイクは買って10年になるが、以前はリヤサスを片持式に変えてあったとか。
ホンダＲＶ－Ｆのスイングアームを１年半もかけて加工した苦心の作だったけど、バイクに付けていたのは１年間だけ。「いかんせん重いし、小回り利かないし」で、車検時にはずしてお蔵入りに…。