UP GARAGE MAGAZINE35号(2014年6月発行)より転載
安心・安全のポイントはここだ!
今年は梅雨明けが遅いのだとか。梅雨なら梅雨で、夏なら夏なりにクルマには厳しい条件が続きます。だからこそクルマの状態はしっかりチェックして安心して乗りたいですね。そこで、自分で簡単にできる愛車健康診断のポイントをご紹介します。
エンジンルームでチェックするのは3か所。まずは梅雨時から夏にかけて酷使しがちなバッテリーから。新品バッテリーの寿命は、使い方にもよりますが大体3年程度です。バッテリーの製造年月は上面に張られているシールでわかります。
つぎはエンジンオイル。量と汚れ具合がオイルゲージでわかります。クルマを平らな場所に停め、エンジンを止めて5分以上たってからオイルゲージを抜き量と汚れ具合をチェック。
日常的に必要なのはウインドウォッシャー液の補充です。ボンネットを開ければウォッシャータンクがあるので、噴水のようなマークのついたキャップを目印に探してください。
ウインドウォッシャーの注ぎ口です。クルマによっては右側だったり手前にあったりします。
ウォッシャー液は、原液を水で2~3倍に薄めて補充します。この時、こぼさないようにジョウロなどを応用すると便利です。
オイルゲージの頭は、指をかけやすいようにリング状で、多くは黄色です。
オイルゲージを抜いたら最初はきれいに拭き取り、2度目に抜いた時にオイルが先端のしるしの間にあれば量はOK。汚れはウエス(雑巾)についたオイルで見ますが、黒っぽく細かなカスが混じっていたら要交換です。
バッテリーは使用期間を上部に貼られたシールでチェック。見方は6ケタの数字の最初の4ケタが月日、次の2ケタが製造年を表します。「060313」とあれば2013年の6月3日製造ということです。
雨の日の視界を確保するために大事なのがワイパーです。ワイパーのゴムは大気中のいろいろな成分で劣化するので、理想的には1年に1回は交換したいものです。雨の日にワイパーを動かしてガラス面に拭きムラ(筋)が残ったら要交換です。
またガラス面に油汚れが付着すると、夜間に対向車のライトで光って見えにくくなりますよね。これは安全運転の一番の大敵なので油膜落とし用のクリーナーできれいにしましょう。
ワイパーはブレードごと交換するのが早くて簡単です。
ワイパーを起こし根元にある数ミリのポッチを押すとロックが外れます。
ロックを外すとU字形のフックが動くので、スライドさせて外します。
完全にU字形のフックを外しました。
取り付けは、まったく逆の手順で作業します。
ゴムだけの交換は、外したワイパーブレードからふき取りのゴムを抜き取り、交換用のゴムを差し込みます。これは安上がりですが、ゴムがきつく嵌まっているので手間はかかります。
タイヤでチェックすべきは溝の深さと劣化によるヒビ割れの有無です。溝は新品タイヤの時は、種類にもよりますが大体8~10ミリ程度。距離が延びてスリップサインが出てきたら交換時期です。とくに溝が1.6ミリ以下になると整備不良相当で使用禁止とされています。また溝がある程度残っていても、使用期間が長いとゴムが劣化してヒビ割れが起こりますが、これも危険な状態なので即交換です。
空気圧はガソリンスタンドでもチェックできるし、アップガレージや東京タイヤ流通センターでもスタッフに頼めばすぐにチェックしてもらえます。
日常的には空気圧のチェックが重要です。多くても少なくても走行に影響が出るし、タイヤの偏摩耗の原因にもなります。
適正な空気圧は車種ごとに違いますが、たいていはBピラー(運転席のドアを開けたところ)にシールで表示されています。
タイヤの製造日はサイドウォール(側面)に記されている4ケタの数字でわかります。最初の2ケタは製造した週(1年の初めから通算で数えます)、次の2ケタが製造年です。例のように「3611」とあれば、2011年の36週目に製造されたということです。
ゴムの劣化によるヒビ割れはこのように出てきます。
溝がすり減ると出てくるスリップサイン。これが見えてきたら危険信号です。
時期や店舗により品揃えが多少変わったりもしますが、アップガレージ店なら消耗品がお安く手に入ります。また、現在は全店舗で夏のキャンペーン開催中なので、狙っていたあの商品がいつもよりさらにお安く買えるかも!
*バッテリー、オイル交換の取り扱いは一部店舗を除きます。
ウインドウォッシャー液Excellent 2リットル ¥290
油膜とり・くもり止め ¥290
タイヤ一発 2本パック ¥490
(上)ワイパー替えゴム ¥298
(下)ワイパーブレード付 ¥813