UP GARAGE MAGAZINE28号(2012年7月発行)より転載
D1グランプリ開幕!第1戦は4月14日のお台場特設コース。翌15日にはエキシビションレースのチャンピオンズが開催された。今シーズンは片岡選手がフル出場することもあり、チームアップガレージは日比野選手、松川選手と3名体制で挑戦する。
3名ともマシンが新しくなったことも注目だ。日比野選手は新発売の86、松川選手は昨年までの日比野選手のハチロクに、片岡選手はスープラにチェンジして待望のパワーを手に入れたのだ。
また2012年のドリフトエンジェルスもデビューし、話題満載の開幕戦だった。
さて、昨シーズン8位の日比野選手はシードで予選免除。松川選手は8位で予選を通過し、片岡選手は残念ながら通過ならず。
単走では松川選手が波に乗り1本目から98.93点を出し、これで単走6位入賞。日比野選手は金曜日の練習走行で左リヤをぶつけてしまい、メカニックの必死の作業で修理したが、ほとんど走れないまま本番に。ニューマシンなのに練習なしではさすがに厳しく、単走2本ともいつもの冴えが出ず、残念なことに予選を突破できなかった。
一方、追走でも松川選手の快進撃は続き、1回戦は岩井照宣選手、2回戦は佐久間達也選手を破りベスト4に。準決勝では強敵の斎藤太吾選手との戦いだが、何とサドンデスにもつれ込んだものの最後は逃げ切られてしまった。惜しい!
外国からの招待選手を交え15日(日)に行われたD1チャンピオンズに日比野選手が出場。
追走1回戦で香港のジェームス・タン選手と対戦したが、クラッチ不調でもあっさりと貫録勝ち。
続く2回戦は末永正雄選手と当たり、こちらは滑るクラッチでごまかせる相手ではなく敗退した。
鈴鹿はこれまでとはコース設定が変わり、ホームストレートから1,2コーナーが審査区間に。進入速度が200km/h!前後の高速バトルになった。練習走行ではコースを走り慣れている片岡選手のリズムが良く見えたが、日比野選手は今回も不運なことに右フロントサスのアームを折ってしまった。
予選は、松川選手がお台場4位でシードに入り免除。日比野選手はサス修理のためまたもや練習不足ながら、スピードもキレもある走りを見せ99.07点で2位通過。片岡選手もパワーを活かした走りで98.77点と4位通過し、3選手とも単走進出決定。
単走決勝は24台が走り、上位16台が追走に進出する。昨年のようにシード8名がそのまま追走に出ることはなくなった。結果は片岡選手が99.1点で10位通過。日比野選手は、今度はクラッチが滑り始めたコンディションながら、思い切った飛び込みで2本目に99.67点を出し3位に。松川選手はリヤにジャダーが出るマシンでは攻め られず、惜しくも19位で終わった。
追走で注目を集めたのは片岡選手対谷口選手。スーパーGTなどではチームメイトになる二人の対戦が見られるのもD1ならでは。勝負はさすがにベテラン谷口選手が勝ったが、1本目はイーブンに持ち込むなど片岡選手の健闘が光った。
期待の日比野選手はクラッチを新品に変えて出場したが、やはりアタリがついていないため加速せず勝負ができなかった。
第2戦鈴鹿が終わって年間ランキングは、日比野選手=17位、松川選手=8位、片岡選手=21位となった。
おめでとうございます。